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Scene

Sceneは空間全体のルート要素です。 背景・霧など空間全体の視覚表現と、ルーム内での聞こえ方の基準を決める中核Elementです。

重要: アバター音声の距離減衰機能(距離モデル・減衰係数・基準距離・最大距離)は廃止済みです。現在、アバター音声で動作しているのはアバターマイク範囲半径のみです。

プロパティ

項目入力範囲 / 選択肢初期値説明
背景色colorカラー値#aaaaaa空間の背景色を設定します。Skyboxを使用している場合、通常はSkyboxが優先表示されます。
霧の種類enum無効 / 線形 / 指数無効霧の方式を選択します。
霧の色colorカラー値#ffffff霧の色です。
霧の近距離number0 以上0.0025線形の霧の開始距離です。
霧の遠距離number0 以上1000線形の霧の終了距離です。
霧の密度number0 以上0.0025指数の霧の濃さです。
音声設定を上書きbooleantrue / falsefalseシーン単位の音声設定上書きを有効化します。
アバター距離モデルenumlinear / inverse / exponentialinverse廃止済み(現在は非動作)。
アバター減衰係数number線形選択時 0-1、その他 0 以上5廃止済み(現在は非動作)。
アバター基準距離number0 以上 (m)5廃止済み(現在は非動作)。
アバター最大距離number0 以上 (m)10000廃止済み(現在は非動作)。
アバターマイク範囲半径number0 以上 (m)3アバター周囲でマイクが音を拾う範囲半径です。
メディア音量number数値(通常 0-1)0.5メディア音声の基準音量です。
メディア距離モデルenum線形 / 逆数 / 指数逆数メディア音声の距離減衰モデルです。
メディア減衰係数number線形選択時 0-1、その他 0 以上5距離による音量減衰の強さです。
メディア基準距離number0 以上 (m)5減衰計算の基準距離です。
メディア最大距離number0 以上 (m)10000これ以上で減衰が進まなくなる距離です。
メディア円錐内側角number0-360 (°)360コーン内で減衰しない角度です。
メディア円錐外側角number0-360 (°)0コーン外側ゲインが適用される境界角です。
メディアコーン外側ゲインnumber0-10.9コーン外側での音量倍率です。

プロパティの詳細

背景色

空間の背景に使われる基本色です。シーン全体の第一印象に直結するため、ライティングや霧の色と合わせて調整します。 Skyboxを使用している場合は、通常この色よりSkyboxの見た目が優先されます。背景色はSkyboxがない場合や見えない状況でのベース色として機能します。

霧の種類

霧の計算方式を選びます。画面表示は「無効 / 線形 / 指数」です。 無効は霧を使わない設定、線形は距離に応じた線形変化、指数は指数的な濃度変化です。

霧の色

霧の色を決めます。遠景の雰囲気や空気感に強く影響します。

霧の近距離

線形使用時に、霧がかかり始める距離です。値を小さくするとより手前から霧が見えるようになります。

霧の遠距離

線形使用時に、霧の濃さが最大になる距離です。霧の近距離との差で立ち上がりの緩急が決まります。

霧の密度

指数使用時の濃さです。値が大きくすると霧が濃くなります。

音声設定を上書き

オンにすると、Scene側の音声パラメータでルーム全体の聞こえ方を制御します。オフにするとデフォルトの設定が適用されます。

アバター距離モデル

現行仕様では廃止済みです。

アバター減衰係数

現行仕様では廃止済みです。

アバター基準距離

現行仕様では廃止済みです。

アバター最大距離

現行仕様では廃止済みです。

アバターマイク範囲半径

他ユーザーのマイクの音を拾うことができる距離の上限値です。 この距離以下にいるユーザーのマイク音声を聞くことができます。

現在アバター音声で有効なのはこの項目のみです。

メディア音量

メディア音量 vv は音源の基準レベルに掛かるスカラー係数です。 値を上げるほど全体の音量が大きくなり、値を下げるほど小さくなります。

最終的な聞こえ方 LoutL_{\text{out}}は、リスナーとの距離 dd と角度 θ\theta の関数として次のように表せます。

Lout(d,θ)=L0vg(d)gcone(θ)L_{\mathrm{out}}(d,\theta)=L_0 \cdot v \cdot g(d) \cdot g_{\mathrm{cone}}(\theta)
  • L0L_0: 元の基準音量
  • vv: メディア音量
  • g(d)g(d): 距離減衰ゲイン
  • gcone(θ)g_{\mathrm{cone}}(\theta): 指向性(角度)ゲイン

この式から、メディア音量 vv は距離減衰・指向性減衰の前段で全体スケールを決める係数だと分かります。

メディア距離モデル

メディア音声の減衰の仕方を決めます。線形、逆数、指数のいずれかを指定します。 線形は距離に対して直線的に変化し、逆数は近距離で変化が大きく遠距離で緩やかに減衰し指数はより急な変化になります。

メディア減衰係数

距離に対する音量の低下のしやすさを制御します。線形モデル選択時は0-1の範囲で指定します。 他モデルではより広い値域で調整できます。

距離減衰ゲイン(距離 d における音量倍率)を g(d)g(d)、距離減衰係数を rr としたとき、距離モデルごとのゲインは次のように表せます。

g(d)={1rddrefdmaxdref(線形)drefdref+r(max(d,dref)dref)(逆数)(max(d,dref)dref)r(指数)g(d)= \begin{cases} 1-r\cdot\dfrac{d-d_{\mathrm{ref}}}{d_{\max}-d_{\mathrm{ref}}} & \text{(線形)} \\ \dfrac{d_{\mathrm{ref}}}{d_{\mathrm{ref}}+r\cdot\left(\max\left(d,d_{\mathrm{ref}}\right)-d_{\mathrm{ref}}\right)} & \text{(逆数)} \\ \left(\dfrac{\max\left(d,d_{\mathrm{ref}}\right)}{d_{\mathrm{ref}}}\right)^{-r} & \text{(指数)} \end{cases}

メディア基準距離

音量減衰の基準になる距離 drefd_{\text{ref}} です。 リスナーとの距離をddをとしたとき、すべての距離モデルで、ddrefd \le d_{\text{ref}} の範囲は

g(d)=1g(d)=1

となり、減衰しません。 つまり drefd_{\text{ref}} を大きくすると「減衰が始まらない範囲」が広がります。

メディア最大距離

減衰計算の上限距離 dmaxd_{\text{max}} です。 dmaxd_{\text{max}} を超えた距離では、音量はそれ以上小さくならず一定になります。

メディア円錐内側角

音の指向性コーンの内側角です。この角度範囲では、指向性による減衰は適用されず、角度による音量低下は発生しません。

指向性による角度ゲインを gcone(θ)g_{\mathrm{cone}}(\theta)、音源の前方向に対する角度を θ\theta、メディア円錐内側角を θin\theta_{in} とすると、以下の式が成り立ちます。

gcone(θ)=1(0θθin2)g_{\mathrm{cone}}(\theta)=1 \quad \left(0 \le \theta \le \frac{\theta_{in}}{2}\right)

つまり θin\theta_{in} を大きくするほど、角度による減衰なしで聞こえる角度範囲が広がります。 θin=360\theta_{in}=360^\circ の場合は、全方向が内側範囲になります。

メディア円錐外側角

外側ゲイン適用の基準になる角度です。内側角との組み合わせで方向性を作ります。

メディア円錐外側角を θout\theta_{out}、メディアコーン外側ゲインを goutg_{out} とします。 外側角は「遷移が終わる角度」を決める値で、通常は θoutθin\theta_{out} \ge \theta_{in} で使います。

角度ゲインは次のように考えると分かりやすいです。

gcone(θ)={1(0θθin2)1 から gout へ滑らかに遷移(θin2<θ<θout2)gout(θθout2)g_{\mathrm{cone}}(\theta)= \begin{cases} 1 & \left(0 \le \theta \le \frac{\theta_{in}}{2}\right) \\ \text{1 から } g_{out} \text{ へ滑らかに遷移} & \left(\frac{\theta_{in}}{2}<\theta<\frac{\theta_{out}}{2}\right) \\ g_{out} & \left(\theta \ge \frac{\theta_{out}}{2}\right) \end{cases}

つまり θout\theta_{out} を大きくすると、内側から外側ゲインへ変化する遷移帯が広がります。

メディアコーン外側ゲイン

コーン外側で適用される音量倍率goutg_{\text{out}}です。0 に近いほど外側で聞こえにくく、1 に近いほど方向差が弱まります。